特定非営利活動法人
セットベースデザイン研究会

セットベースデザインとは

 セットベースデザインは、多目的性能の同時満足化の為の設計手法で複数の要素(性能や影響因子)を組み合わせて範囲(セット)をベースにしてデザインを行う手法です。 

セットベースデザインでは、対象の設計の製品やサービスを構成する機能や要素を、独立したものとしてではなく、相互に関連させ、これらの要素を満足性の観点で定量・定性を問わず、範囲的に最適な製品やシステムをデザインすることで、製品やサービスの高付加価値の品質の獲得やその開発のための効率性(工数削減)を向上させることができます。

セットベースデザインでは、性能同士が背反性など互いに影響し合うことを考慮した上で、最適な満足性を実現する組み合わせを見つけることが重要です。そのため、性能同士の関係性や影響度を明確に把握する必要があります。また、セットベースデザインは、ある影響因子が変更された場合に、他の性能にどのような影響があるかを予測することができるため、デザインの修正や改良が容易になります。